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在校生の声

簗瀬 詠子
(2025年度博士前期入学)

文化交渉学専攻では、文化と文化が出会い、交差する瞬間に何が生まれるのかを多角的に考えることができます。授業ではアジアやヨーロッパなど幅広い地域を扱い、異なる文化が接触する具体例に触れる中で、自身の研究テーマを相対化する視点が養われました。私はフランスを題材としたミュージカル作品を研究したいと考えているため、自専攻科目に加えて他専攻科目でフランス史も履修しています。専門を深めながら関連分野にも横断的に取り組める環境が整っていることは、本専攻の特長です。さらに、魅力的な教授方との出会いと丁寧なご指導は、新たな問いを与えてくださり、私の研究をより立体的で豊かなものにしてくれていると感じています。

楊 正澤
(2025年度博士前期入学)

学部時代より、私は常に学問の境界に立つことに惹かれてきました。文化と文化が触れ合い、交差し、そこから新たの意味を紡いでいく――その動体そのものを捉えたいという思いが、私を上智大学文化交渉学専攻へと導きました。
本専攻で最も身についた力は、何よりもフィールドワークの実践力と、資料・史料を丁寧に照合し読み解く技量に当たるのではないかと思います。現地に足を運び、人々の語りに耳を澄ませ、空間の質感を身体で受け止める経験は文献の行間に潜む適しの息遣いを立体的に浮かび上がらせます。同時に、多言語・多地域にまたがる資料を突き合わせ、異なる時代・地域の文脈を慎重に整合させていく作業は、思考の精度を鍛え、軽率な一般化を戒める知的な緊張感を育ててくれます。
留学生として異なる言語と文化を往還するなかで、文化交渉という営みが単なる理論ではなく、自身の経験そのものであることを日々実感しています。そこから研究課題に取り組む過程はもちろんのこと、他の院生の多彩で意義深い研究テーマに触れることで、問題の立て方そのものが揺さぶられ、視野は自然と広がっていきます。ここでは、他者との「交渉」そのものが研究の方法であり、また成果にもつながります。