哲学専攻は、西洋哲学の伝統に学びつつ、その成果を今日の課題に照らして問い直す立場から、古代ギリシアから中世思想、近代・現代哲学に至る広い領域を視野に入れ、哲学的思考と研究技能を体系的に修得できるよう支援することを目的とします。あわせて、自立した研究者を養成し、学術・教育・文化等の諸領域において対話と批判的考察を通して貢献しうる人材を育成します。
この目的のために、本専攻では原典および主要な外国語文献の精密な読解を学修の中心に据え、概念の整理、論点の構成、批判的検討、ならびに研究発表と討議を通じた学術的対話の実践を、少人数の演習と研究指導を通して段階的に養います。
さらに、古代哲学・中世思想・宗教哲学、ドイツ近現代哲学(ドイツ観念論を含む)、現象学、現代フランス哲学および現代ドイツ哲学、実践哲学・臨床哲学・グローバル倫理、美学・芸術学(環境美学・日常美学)、自然科学・数学の哲学、ならびにAI(人工知能)をめぐる哲学的検討など、多様な研究領域にわたって教育・研究を行い、歴史的文脈に即した精密な研究と現代的課題に向けた哲学的検討とを往復しながら探究を進めます。
こうした学修・研究を通じて、問題設定、先行研究の把握、資料の取り扱い、論文執筆、研究発表といった研究遂行力を確かなものとし、これらの成果を基盤として、国際的な研究・教育の場を含む多様な領域で、対話と批判的考察を通して貢献できる力を培います。
カリキュラムでは、西洋哲学の原典および主要な外国語文献を精密に読解するための学修を重視します。近現代の英語・ドイツ語・フランス語に加え、研究テーマに応じて古代ギリシア語や中世ラテン語等も視野に入れ、原典に基づく文献研究の演習(ゼミナール)を学修の中心に据えます。あわせて、概念の整理、論点の構成、批判的検討、ならびに研究発表と討議を通じた学術的対話の実践を段階的に養います。
博士前期課程は2つのコースに分かれています。A:哲学専修コースでは、古代ギリシアから中世思想、近代・現代哲学に至る思想史的探究を基盤に、宗教哲学、美学・芸術学(環境美学・日常美学)等の主題も含めて根本から考察します。B:現代思想コースでは、現代的視点から、科学・技術(AI〔人工知能〕を含む)・環境等をめぐり現代社会が直面する諸問題を哲学的に検討し、実践哲学・臨床哲学・グローバル倫理等の観点も踏まえて探究を進めます。いずれのコースでも、歴史的文脈に即した精密な研究と現代的課題に向けた哲学的検討とを往復しながら、研究遂行力を確かなものにしていきます。
博士後期課程では、自立した研究者の養成を主眼として、研究成果の公表(学会発表・研究会等)を重ねつつ、研究指導教員の下で研究を深化させ、最終的に博士論文の完成を目指します。希望者は、国際的な研究・教育の機会(留学等)も活用し、研究を国内外の対話の場へと接続します。
・博士前期課程:修士(哲学)
・博士後期課程:博士(哲学)
・中学校専修(社会)
・高等学校専修(公民)
※教員免許が取得できる専攻は、博士前期課程に限ります。また、1種免許状を取得済、あるいは1種免許状取得要件を満たしている教科のみ取得可能で、必ずしも全教科取得できるわけではありません。