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2026.05.12

日本近現代史 ゼミ合宿 2026春

 こんにちは!史学科3年、日本近現代史ゼミ所属の川上です。2026年2月に広島にて1泊2日のゼミ合宿を行いましたので、その報告をさせて頂きます!

【1日目】

 正午、新幹線や高速バスで集まった仲間たちが広島駅で合流し、合宿が始まりました。早速、腹ごしらえをするために、駅から近いお好み焼き屋さんに向かいました。中村先生が事前に予約してくださっていたのもあり、スムーズに入れました。お好み焼きと言えば、大阪を思い浮かべがちですが、実は広島も有名だそうで、それぞれ焼き方が異なります。広島風は、薄く広げた生地の上に、大量の千切りキャベツ、豚肉、焼きそばを重ねて焼く「重ね焼き」で、蒸し焼きによるキャベツの甘みと、麺によるボリューム感が特徴です。お好み焼きだけに、大阪風と広島風で「好み」は分かれそうですね。たくさんのメニューがあり、どれにするかみんな悩んでいましたが、広島名物の海鮮を組み合わせたメニューが大人気でした。

 昼食を済ませた後は、徒歩で「世界平和記念聖堂」に行きました。実は、これ以降に予定がびっしりと詰まっており、時間がほとんど取れなかったのですが、聖堂の前に立つと、静かな佇まいに心が引き締まり、短い滞在でも平和への祈りの重みは確かに伝わってきました。

 そして、広島駅前からレンタカーにて広島城へと向かいました。近世の城郭として有名な広島城ですが、歩兵第十一聯隊跡や広島大本営跡、旧中国軍の司令部跡といった私たち日本近現代史ゼミにとっても非常に関連のある施設があることでも知られています。

 広島市を満喫した後は、豊島の宿泊施設に車で向かいました。豊島は瀬戸内海に浮かぶ昔ながらの漁村文化の残る島で、呉市から伸びている、とびしま海道からアクセスできます。瀬戸内海といえばしまなみ海道が有名ですよね。とびしま海道はしまなみ海道と比べれば、知名度では劣りますが、その分「生活文化の残る瀬戸内の美しさ」を味わえました。

 宿泊施設では、事前にスーパーで買っていた食材で海鮮巻き寿司をみんなで手作りしました。瀬戸内海の豊かな漁場で取れた魚介は東京で食べるそれとは、一線を画していましたね。

 夜は豊島の小さな神社まで散歩しました。島の周りも含めて街灯がほとんど無く、スマホのライトだけが頼りでしたが、それもあってか星空の綺麗さは格別でした。スマホの写真では伝わらないのが非常に残念ですが、筆者は人生一綺麗な星空だったと確信しています。

【2日目】

 朝も非常に有意義でした。宿泊施設のオーナーさんこだわりのコーヒーを飲んだり、パンを焼いたり、バトミントンをしたり。宿からの景色も素晴らしく、1日目は暗くて見れなかった瀬戸内海は、太平洋のような雄大さというよりは、大小の島々が幾重にも浮かび、その間をゆっくり船が通っていく、「静けさが広がる海」でした。

 昼前に宿を出て、高鳥台展望台から音戸の瀬戸を望み、巡洋艦青葉終焉之地の碑を巡りました。巡洋艦青葉はかの中曽根元総理大臣が乗船していた船としても、『この世界の片隅に』にも登場した船としても知られていますね。

 その後は、宮島へと向かいました。JR宮島フェリー駅からフェリーで向かいましたが、島に近づくにつれて、その存在感は増していくばかりで非常に圧倒的でしたね。古来から神聖視されてきた「神の島」たる所以を肌でひしひしと感じました。上陸してからは、厳島神社の本殿に参拝しました。みんなでおみくじを引いたのですが、一般的な大吉、中吉のような評価基準ではなく特殊なものでした。私は「天地渾沌兆(吉凶未分)」という評価で、調べてみると「天と地が一緒の時だった頃のように、今はまだ良い(吉)とも悪い(凶)ともわからない」とのことで、厳島神社ならではのおみくじを味わえました(笑)。

 本殿を後にし、自由行動で食べ歩きを挙行しました。表参道を歩いているだけで、焼き牡蠣の香ばしい匂いや、揚げもみじの甘い香りが流れてきて、予算が大幅にオーバーしてしまうゼミ生もちらほら。鹿がのんびり歩く道、潮の匂い、商店街の活気。その全てが混ざって、「ああ、宮島に来たんだな」と実感できる時間でした。

 こうして充実した1泊2日の広島合宿は幕を閉じました。広島城や旧軍関連施設、巡洋艦青葉終焉之地の碑など、日本近現代史を学ぶ私たちにとって非常に意義深い場所を巡ることができただけでなく、豊島や宮島では、瀬戸内海の自然や地域文化、人々の暮らしにも触れることができました。

 大学の教室で学ぶ歴史は、どうしても文字や史料を通して理解できるものになりがちですが、実際にその土地を歩き、景色を見て、空気を感じることで、歴史がより立体的なものとして実感できたように思えます。

 ゼミ生同士の交流も深められたことも大きな魅力でした。移動中の車内や宿での食事、夜の散歩など、普段のゼミではなかなか見られない一面を知ることができました。特に、みんなで巻き寿司を作った時間や、宮島で自由に食べ歩きを楽しんだ時間は非常に印象的でした。同じ景色を見て、同じ食事を囲み、同じ体験を共有したことでゼミとしての一体感もより強まったと思います。

 今回の合宿で得た学びや交流を、今後のゼミ活動にも活かしていきたいです。(文責:川上)