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2025.11.17

ノルベルト・フライ氏講演会「過去をめぐる政治と想起の文化」を開催しました

11月12日水曜日、ドイツ文学科と史学科の主催により、戦後ドイツ社会におけるナチズムとの対峙とその変遷について、まさに最前線で議論を牽引してきたドイツを代表する歴史学者ノルベルト・フライ氏をお招きし、講演会を開催しました。

フライ氏は、1945年から2025年に至るまでの、戦後ドイツ政府の過去をめぐる政治の流れを、大きく5段階に分類し、その政治的意図の変化と、ホロコーストに対する社会的な意識の変化の両側面から浮かび上がらせ、2025年の「いま」、私たちが再び迎えている危機の時代=「グローバルな逆流」をどのように捉えることが可能/必要なのか、改めて重要な示唆を与えてくれました。

講演後の質疑応答では、想起の文化の未来や、日独の共通性と相違点、そしてパレスチナ問題をはじめとする現在進行形の紛争に対する捉え方など、重要な質問が次々になされ、またその一つ一つに真摯に応答するフライ氏の言葉は、一度で通訳可能な分量をしばしば凌駕するほどの「精密さ」で、質問者と、そして会場全体に共有されていきました。

最後に、第二次世界大戦後80年を振り返り、日独の一層の相互理解を促進することを大きな目的に、本講演の実現を叶えてくださいましたドイツ大使館の関係者の皆さま、ありがとうございました。講演会終了後も質問に並ぶ学生たち一人一人に最後まで答えてくださったフライ氏と、その隣に寄り添い通訳を続けてくださったドイツ大使館の通訳者に、心よりの感謝を申し上げたいと思います。