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2024.04.01

大学院生による上智大学史学専攻の紹介(2023年度修了 西洋近世史専攻)

こんにちは、2023年度の史学専攻博士前期課程修了生(西洋近世史専攻)です。

大学院生活、というものにあまり馴染みのない方も多いかと思います。私も学部生の頃はその1人でした。しかし、学部時代に欧州へ留学した際、国内であまり関わる機会のなかった文系の修士や博士の学生と仲良くなり、研究や大学院生活に関心を抱いたことをきっかけに、進路としての大学院進学を検討するようになりました。具体的な進路決定をしたのは留学後の卒業論文執筆時です。論文を書くことを面白く感じる一方、自分の力量不足(学部時点での限界)を感じたので、さらなる技術を身につけたい、もっと歴史を勉強したいと思うようになりました。

修士論文で扱った地中海・マルタ島。サン=テルモ砦にて

さて、大学院では修士論文執筆に向けた個人の研究活動が中心になります。そのため、大学院の授業は学部時代のゼミナールに引き続き、より研究に役立つ実践的なスキルを習得できる内容が多かったように思います。また、授業外では先生方の補助としてフィールドワークに参加させて頂く機会にも恵まれました。そこで培った経験を活かして、最終年度には修士論文執筆に向けて単身でイギリス及びマルタでの史料調査を行いました。実際に一次史料に触れたときは感慨深かったですし、調査先での他の研究者や調査関係者との出会いも得難い経験です。
マルタ島・首都ヴァレッタ。史料調査で訪れたマルタ国立図書館前にて

上智大学の史学専攻の魅力は、充実した研究環境です。具体的には都内の主要な研究機関にアクセスの良い立地や、集中して研究できる自分専用の図書館内の院生室、研究成果を発表しやすい院生中心の紀要論文などが挙げられます。

文系で大学院進学、と聞くと将来面や経済的側面から不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、個人的な体験談としては、就活中、修士卒であることを不利に感じることは特にありませんでしたし(※これは業界によるかもしれません。私の場合は出版業界で就活していました。修了後は出版社の編集職で働く予定です)、奨学金制度を活用することで学費や欧州への調査費用もなんとか工面することができました。だからこそ、大学院での学びに興味のある方は、ぜひその意欲を大切にしてください。少しでもこの体験記が大学院生活を知るための参考になれば幸いです。(西洋近世史専攻、2023年度修了生)