中澤ゼミでは、遺跡や博物館の見学もおこないます。COVID-19の感染拡大により、このところ宿泊ともなう旅行(合宿)は実施できませんでしたが、2023年3月、卒業を迎える4年生がゼミ旅行を企画してくれました。行先は、名古屋・岐阜方面です。プレゼミの2年生も参加して、楽しく、有意義な合宿になりました。2年生3名の参加記です。(中澤)
1日目(3月8日)
2年(中澤プレゼミ) N・M
まずは名古屋駅に9時半に集合しました。私は前日の夜に夜行バスに乗り、コメダ珈琲店でモーニングを食べながらのんびりと過ごしていたのですが、後の体力を考えたら友人に倣い新幹線でくるべきでした。
普段は事前にゼミで旅先についてそれぞれ調査し発表の時間を設けていたようですが、今回は春休み中なので、中澤先生がメールで史料や先行研究を送ってくださったため、それで得た情報を参考にしながら目的地を巡ります。
まずは尾張国富田庄絵図と見くらべたり、道の傾斜で中世の地形に思いを馳せながら名古屋城に向かいます。国の特別史跡に登録されている名古屋城では、豊富に残された史料をもとに忠実に復元された本丸御殿が見学できます。観光客も多く、未だ工事中の部屋があったりと中々落ち着いて見学することはかなわなかったのですが、水墨画や狩野派などの壁画の他、幾何学模様を取り入れた天井があったりと当時の最新の流行や技術が詰められていました。
栄駅のオブジェで記念撮影をしてから、大須観音の近くの商店街でお昼を食べます。ここまでで5km以上歩いたらしく、自分の足の限界を早々に感じていたため、名古屋名物を探すのを諦め、ケバブ屋で一休みです。
この後は電車に乗り、草薙剣が祀られている熱田神宮に行きます。私の研究分野が刀剣であり、以前から行く機会をうかがっていました。今回の目的地に組み入れてくださった先輩と先生、ありがとうございます。熱田神宮には宝物館とは別に一昨年開館された草薙剣館があり、そこには神宮が所持している450口のうち一部の展示と、太郎太刀次郎太刀と呼ばれる「真柄太刀」の二振りの大太刀のレプリカがあり、実際の重さを体感することができます。展示されている刀剣はどれも名刀揃いで、その魅力を大いに発揮させる配置やライティングがされてしました。もう少し堪能したいところでしたが、閉館時間も迫っていたため、次の目的地である甚目寺に向かいます。

1日目 甚目寺の南大門
甚目寺は『一遍聖絵』や『一遍上人絵詞伝』に描かれており、中世の絵画史料研究において極めて有名な寺です。さらに、鎌倉時代に源頼朝の命を受け梶原景時が再建したという伝承を持つ南大門があります。私は迷子になるというトラブルがあり、現地に行くのを諦めかけましたが、写真ではなく直接目で見た方が良いと念を押されたため、途中合流で甚目寺を体感することができました。おそらく事前に何も知らないまま甚目寺に来てしまっては、「少し古くて立派な寺だな。」という感想で終わっていた気がしますが、史料や伝承と照らし合わせた上で現地に行くことは、その場所を何倍にも魅力的にする効果があるのだと、この旅行で実感しました。