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主な専門分野
近代ドイツ叙情詩、近代ドイツ詩学・美学
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担当科目
「ドイツ文学案内」「文献演習6a/b」「ドイツ文学研究 Ⅳb」「ドイツ語学研究Ⅳa」「ドイツ語Ia/b」「ドイツ語IIa/b」「卒業論文」「大学院」
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研究紹介
現在集中的に研究しているテーマは、19世紀初頭のヘルダーリン、F.シュレーゲル、晩年のゲーテにおけるアレゴリー(寓意)表現の再評価についてです。アレゴリーとは一次的な字義通りの意味と、二次的で暗示的な意味という複数の意味のレベルを同時にはらみ、表現形式と意味内容の分裂によって特徴づけられます。彼らはアレゴリーを、直接的には表象し得ないものを間接的に示しうる近代的な表現形式とみなしました。その背景には、調和的な象徴ではもはや捉えきれなくなった近代社会の匿名性、抽象性、断片性が存在しています。
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ゼミ紹介
演習では主にドイツ語の詩や歌曲を扱いますが、単にテクストの内在的解釈にとどまらず、身体論、メディア論、精神分析、ジェンダー論、ポストコロニアル理論といったさまざまな視点からテクストを領域横断的に考察します。受講生が自分自身の問題意識に従って設定したテーマの研究発表を主体に授業はすすめられ、教員は受講生の自発的な研究の手助けをします。
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メッセージ
上智大学のドイツ文学科ではぜひさまざまなドイツ語の詩や歌に触れ、その魅力を知っていただきたいと思います。詩とは何よりもモノとしてのことばや声がもたらす身体的快楽に満ちた遊戯にほかなりません。しかし詩の遊戯とは単なる娯楽ではなく、人間存在の根源的な可能性そのものであり、人間の魂を「自由」にするものです。シラーは「人間とは遊んでいるときのみ真の人間である」と語っていますが、皆さんも「遊び」を通じて、「人間とは何か」について深く考えてみませんか?