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主な専門分野
現代アメリカ小説、文学批評理論、21世紀のアメリカ文化
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担当科目
Reading & Research(一年次生必修科目)、Critical Reading(二年次生必修科目)、American Studies Seminar(演習)、Special Topics in American Studies(講義)、History of American Literature & Culture(講義)、Research Project(卒論)、大学院担当科目
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ゼミ紹介
大学3年生向けのこの授業では、2000年代以降に書かれた現代アメリカ小説を原書で一冊通読します。たとえば、同時多発テロ後の社会や環境問題、21世紀ならではの移民像やジェンダー観を描いた作品など、現代社会の課題を背景にした文学を取り上げます。少人数で一文一文を丁寧に読み進めながら、「なぜこう書かれているのか」「どんな歴史や文化とつながっているのか」を考えていきます。
授業では学生同士の議論を中心に、アメリカ史や西洋文学の背景、批評理論の視点を活用して作品を読み解きます。「批評的に読む」とは、単なる感想にとどまらず、9.11や気候変動、移民やジェンダーといった現代の現実が作品にどう反映されているのかを検討することです。大学2年生までに培った知識や思考力を土台に、卒業論文へとつながる専門的な読解力を磨く訓練の場となります。
少人数ならではの安心した環境で発言し合い、自分の考えを表現する力や他者の意見を受けとめて広げる力も自然に身についていきます。
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メッセージ
文学研究とは、人間が言葉を操る芸術を鑑賞するひとつの方法であると同時に、言葉がどのように現実を形作ってきたのか、また私たち自身がどのように言葉に影響されてきたのかを考える学問でもあります。とりわけ多様な人々が集まるアメリカにおいて、言葉は数少ない共通項のひとつです。そのため言葉への強い信頼がある一方で、言葉は政治的・社会的な価値観を生み出し、ときに分断を解消する力ともなれば、格差を広げたり不正義を正当化したりする要因にもなってきました。
そうした「言葉」と向き合いながら、現代のアメリカ作家たちはどのような物語を紡いでいるのでしょうか。授業や研究を通じて皆さんと一緒にその問いを探究し、文学研究の意義を共有できたらと思っています。