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主な専門分野
現代自然哲学、自然科学の哲学、量子情報の哲学、圏論の哲学
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担当科目
自然哲学、科学基礎論、現代論理学、哲学演習などを担当。
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研究紹介
認識論/存在論・形而上学という伝統的な哲学の区分を再考し、実体ではなく「関係性」を軸に、記述や理解の条件を捉える非存在論的な理論構築を研究しています。科学哲学における「観察の理論負荷性」の議論を起点としつつ、量子情報理論、脳の予測処理理論、圏論などの現代的知見を参照しながら、現代における新たな知の枠組みの提示を目指しています。近年はさらに、計算可能性やプログラムの概念、ならびにそれらと関わるシミュレーションや仮想世界の問題も視野に入れつつ、非存在論的・非形而上学的観点から、私たちにとっての「世界」が、いかなる条件のもとで構成的に理解され、記述されうるのかを検討しています。
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メッセージ
哲学は、本来、各時代における人類の知の最前線を担ってきました。哲学の伝統を尊重するとは、過去の学説を保存したり、特定の哲学者の学説を反復したりすることに尽きるものではありません。洋の東西を問わず、人類が長い歴史のなかで蓄積してきた知の成果を現代の知見のもとで吟味し、その上にさらに新たな思索を積み重ねていくことこそ、哲学の営みの本旨だと考えています。私はそのような立場から、厳密な学としての哲学の構築を目指しています。