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主な専門分野
日本近現代史・戦争と医療の社会史
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担当科目
「超域史・隣接学概説Ⅱ」「歴史学特講(国際関係史)」「アジア・日本史系演習D」「卒業論文」
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研究紹介
大量殺戮兵器の登場と長期的な消耗戦を特徴とする近代の戦争では、多数の死者だけでなく、身体や心に傷を負った人々を無数に生み出しました。私は日中戦争以降の日本軍兵士を対象に、陸軍病院のカルテ等を用いて、戦争のトラウマが軍部・医学・銃後社会においてどのように意味づけられてきたのかを研究してきました。近年は、元兵士の子や孫への聞き取りを通じて、文書史料にはほとんど残されていない、戦争を生き延びた人々とその家族の戦後史を明らかにしようとしています。
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ゼミ紹介
学部ゼミでは、学生の関心に応じて様々な文献や史料を読んだり、「戦争の呼称」「大学と戦争」など特定のテーマに関するテクストについて議論を行い、卒業論文の執筆に必要な多角的な視点や方法論を身につけていきます。また、ゼミ合宿ではフィールドワークを取り入れたり、その土地の文化・歴史・自然・食などを学ぶ時間を大切にしています。大学院ゼミは、他研究科や他大学も含めて、主に戦争史・ジェンダー史・医療史などを専門とする院生が集まっています。大学院進学を考えている学部生も参加可能ですので、ご相談ください。
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メッセージ
皆さんは日々色々なことに喜びを感じたり、悩んだり、不安を感じたりしていると思います。日常生活の中でふと抱いた疑問や違和感をぜひ大切にしてください。それはもしかしたら他の人の悩みや社会の問題ともつながっているかもしれません。歴史学では長期的な視点で物事を考えますので、現在の常識とは異なるような、様々な価値観に触れることができます。私たちは時に「こうするのが当たり前だ」という「常識」にがんじがらめにされて自由な生き方を制約されてしまい、それを変えることなんて到底不可能だという気持ちにもなります。しかし長期的な視点で過去の歴史を振り返ってみれば、現在の「常識」は決して絶対的なものではないことに気づきます。過去との対話は、現在や未来の私たちの生き方をより豊かなものにしてくれると思います。