3⽇⽬
とうとう最終⽇です。この⽇は遠野に向かいました。まずは「遠野市⽴博物館」に⾏きました。ここでは遠野のなりたちや遠野に暮らす⼈々の⽣活⽂化、遠野物語の世界に浸ることができる資料や映像など、多彩な展⽰があります。
初めに第1展⽰室のマルチスクリーンシアターで上映されているアニメの⼀つ『ザシキワラシ』を⾒ました。約20分の作品とは思えないほど、おもしろくもあり、少し怖くもある内容に惹きつけられ、⾒⼊っていました。遠野市⽴博物館に来た際は、是⾮⾒ていただきたいです。第2展⽰室では遠野の暮らしに関する実物資料や写真、ジオラマがあり、⾒応えがありました。岩⼿県のちょうど真ん中あたりにある遠野は、内陸部と沿岸部の中継地となり、多くの⼈やモノ、情報が⾏き交うまちであったことが印象的でした。⽊や⽯、⾺への祈りや⺠俗芸能などの独⾃の⽂化は、⾃然と調和して暮らす遠野の⽣活を特徴付けていました。博物館の学芸員である前川さおりさんが実体験をもとに記した『遠野のヨメ⽇記』は、遠野での暮らしをいくつかのテーマ(⾷事・家の神々・家族の⾵景など)で数冊にわたって紹介しており、とても⾯⽩かったです。

昼⾷は「ばんがり伊藤家店」というそば屋で⾷べました。メニュー数が多く、とても悩みました。私は天ざるを注⽂したのですが、そばはコシがあってつゆとよく合い、抹茶塩に付けて⾷べる天ぷらはサクサクふわふわで美味しかったです。隣に座っていたS君は「⼝にいれてから数分間、喋ることを忘れてしまうくらい美味しい」と絶賛していました。気になっていた名物の”暮坪ざる”は夏季限定のようで、遠野に⾏った際はまた⾷べに⾏こうと思います。

昼⾷を⾷べ終わり、「とおの物語の館」に⾏きました。とおの物語の館は、オブジェに触れて物語を味わう仕掛けがたくさんあり、それぞれ夢中になりながら楽しんでいました。奥に進んでいくと、⺠俗学の⽗と呼ばれ、遠野物語の編纂を⾏った「柳⽥國男」の展⽰館がありました。

遠野を⼗分満喫したところで、北上駅に戻りました。新幹線の時間まで喫茶店で休んだ後、東京に帰りました。電⾞での⻑時間・⻑距離の移動は少し⼤変でしたが、計画していた場所を全て回ることができ、たくさんの学びを吸収した3⽇間でした。
「部屋にこもって研究や勉強をし続けるより、外に出てみるべきだと思う。歩いたり、⽬で⾒たり、⽿で聞いたりしないとわからないことがたくさんある」。今回の旅⾏中に北條先⽣がおっしゃっていた⾔葉です。先⽣は東⽇本⼤震災後、⽂化財レスキューとして東北を訪れたことをきっかけに、エクスカーションを⼤切にするようになったそうです。私たちゼミ⽣に対しても、現地での体験や学び、議論の機会をたくさん⽤意してくださいました。これからは北條ゼミでの学びを振り返り、満⾜のいく卒業論⽂執筆を⽬指して、⽇々切磋琢磨していきます。