9月に行われた文学部ジャパノロジーコース・シンポジウムにご参加の皆さん、ありがとうございました。
さて、12月13日にふたたび、シンポジウムが開催されることになりました!
今回のテーマは東アジアの儀礼を中心としており、史学科の北條先生もコメンテーターの1人です。
また儀礼の実演もあるとのことで、興味深い内容ですね。
今回はどなたでも参加可能ですので、9月のシンポジウムに行けなかった方など、どんどん参加して下さいね!
○アジア民族文化学会×上智大学文学部ジャパノロジーコース・シンポジウム
「病と祓—病気治療をめぐる東アジアの比較文化史—」
・主催:アジア民族文化学会
・共催:2014 年度上智大学教育イノベーション・プログラム
「比較日本文化研究(ジャパノロジー)における領域横断型人文学プログラムの開発」
・協賛:上智大学研究機構/上智大学キリスト教文化研究所/上智大学史学会/共立女子大学・短期大学総合文化研究所
○趣旨
人間が自らの生存を脅かすものとして、常に戦い克服しようとしてきた対象に〈病〉がある。地球上のあらゆる歴史・文化において、病に関する表象や治癒の技法が語り伝えられており、死を予感させる現象であるだけに、多くの宗教の起源や根幹にも病/治癒の問題が横たわっている。また、エイズやエボラ出血熱といった風土病が開発の展開と国際交通の活発化により蔓延し、近年では新種のインフルエンザによるパンデミックが懸念されているように、病の成り立ちは、人間の文化・文明の展開と密接に結びついているといえる。
西洋近代科学がその原因を細分化し、対処療法を採用する以前の前近代社会、民族社会においては、病/治癒の問題は、その社会の世界観、宇宙観とホリスティックに関わることも多かった。それゆえに、病/治癒をめぐる表象には、それを生み出す地域・民族の心性の傾向、思考様式の特徴が明確に表れることになる。洋の東西を問わず普遍的にみられるのは、病が何らかの神霊によってもたらされ、それを祭祀するか、もしくは祓うことによって、治癒が得られると考えるものである。東アジアでは、すでに殷代の甲骨卜辞にその種の〈祓〉をみることができるが、近代西洋医療が普及した現代にあっても、この形式に準拠した呪術、民俗医療は、(都市と農村とを問わず)世界各地で行われている。果たしてこの堅固な心性は、なぜ長期にわたり持続してきたのだろうか。そこに東アジア的な共通性、固有性があるとすれば、それは一体どのように構築されてきたものなのか。
本シンポジウムでは、中国少数民族モソ人の宗教者ダパによる病祓いを実見し、これを共有財産としながら、中国少数民族文化における病/治癒呪儀の実相、中国史におけるその起源・原型の探究、日本列島における歴史的・民俗的事例との比較検討を通じて、東アジア地域における病/治癒表象の歴史、各地における共通性/固有性、接続/孤立の様相について意見交換してゆきたい。
○開催日時 2014年12月13日(土)10:30〜17:30
○開催場所 上智大学四谷キャンパス
シンポジウム :12号館1階102教室
儀礼の実演 :SJハウス庭園
○登壇者
【パネリスト】
張正軍 氏(寧波大学 文化人類学・中国少数民族文化研究)
森和 氏(成城大学民俗学研究所 歴史学・中国古代史)
斎藤英喜 氏(佛教大学 神話・伝承学)
【コメンテーター】
北條勝貴 氏(上智大学 歴史学・東アジア環境文化史)
東賢太朗 氏(名古屋大学大学院 文化人類学・東南アジア地域研究)
【司会】
遠藤耕太郎 氏(共立女子大学 日本古代文学・中国少数民族文化研究)
○タイムテーブル
10:00 開場
10:30 開会挨拶
10:40 シンポジウム趣旨説明(北條勝貴 氏)
10:50 報告① 張正軍 氏
「モソ人の病祓いの儀礼について」
11:30 報告② 森和 氏
「戦国秦漢時代の簡帛資料に見る病因と対処法」
12:10 報告③ 斎藤英喜 氏
「いざなぎ流の病人祈祷の世界」
12:50 休憩・昼食(〜14:00)
14:00 実演
中国雲南省モソ人の宗教者ダパによる「病祓い儀礼」(〜15:00)
15:15 ダパの病祓い儀礼に関する補足説明(遠藤耕太郎 氏)
15:30 コメント① 北條勝貴 氏
16:00 コメント② 東賢太朗 氏
16:30 パネル・ディスカッション(〜17:30)
18:00 懇親会
※ 懇親会の詳細については、当日お知らせいたします。