日本近現代史ゼミの紹介
長田 彰文
私は、上智大学文学部史学科で日本近現代史ゼミを担当している長田彰文(ながた・あきふみ)です。私の経歴を簡単にふれますと、某大学大学院博士課程を単位修得満期退学後、九州の国立大学に赴任し、その2年後に上智に移ってきて、ことし(2014年)3月末でちょうど20年になります。専攻は、日本政治外交史、アジア太平洋国際政治史です。
ゼミ生は現在、本ゼミの3・4年生、プレゼミの2年生それぞれが10人前後おり、賑やかな状態です。プレゼミでは現在、日本近現代史の史料集を読んで、1次史料というものに慣れてもらうのとともに、毎回提出してもらっている読書感想文に対して添削などをして、文章力の向上にも努めています。本ゼミでは、人数の関係、ゼミ生のさまざまな関心事、一方で日本近現代史における共通の知識を蓄積する必要性なども勘案し、3年生の春学期には日本近現代史のすべての分野にわたっている書籍2~3冊を輪読し、共通の知識の蓄積・共有に努めています。さらに、3年生には共通の書籍1冊と任意の書籍1冊に関する書評文も提出してもらい、より高度な知識を習得してもらうようにもしています。それらを前提かつ土台にしてもらった上で、3年生の秋学期には卒業論文の構想発表、4年生の春学期には卒業論文の中間報告、秋学期には卒業論文の最終報告を行なってもらい、指導教員である私およびほかのゼミ生からの感想・コメントをうけた上で、必要な修正・追加などをしてもらい、大学生活の集大成である卒業論文の作成をしてもらいます。
以上、ゼミでのおおまかな進め方についてふれましたが、ゼミでの行事は、以上のようなものが基本とはなるものの、そのような「堅苦しい」ものばかりではありません。日本史、特に近現代史は、教室の中だけで勉強することがすべてではないと考えます。そのような判断の下、春学期の最後のゼミは、「書を捨てて街に出よう」ではありませんが、大学から30分以内で行ける日本近現代史関係の施設の見学に行き、展示物や展示史料などを目にしてもらい、書籍や史料を読むだけでは得られない日本近現代史に関する体験をしてもらっています。あと、希望者とは年に最低1回、ゼミ合宿を行ない、日本近現代史に関する施設などを見学し、「生の知識」の習得をしてもらっています。ちなみに、これまでに行った場所としては、国内では北から函館、岩手(盛岡、花巻、奥州)、会津、新潟(新潟、長岡)、長野、下田、鹿児島、沖縄、国外では韓国ソウル、台湾台北などがあります。それから、いわゆる「ゼミコンパ」の場を年に数回もち、教員である私とゼミ生、そしてゼミ生同士が胸襟をより開いて近く感じることができる場ももうけています。
以上、ゼミについてふれてきましたが、試行錯誤を経て、現在の進め方になっています。しかし、それがベストかどうかはわかりません。ゼミの進め方などについて建設的な提案をしていただければそれを何らかの形で反映させて、ゼミをよりよく進めたいと思っています。
2013年9月会津ゼミ旅行 鶴ヶ城前にて

2013年度卒業ゼミ生といっしょに