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2026.03.06

2023年度入学 A.Y.さん

<交換留学> イタリア: Universita Ca Foscari Venezia

留学を決めた理由

私がイタリア・カフォスカリ大学への留学を決めた理由は、大きく二つあります。一つ目は、高校時代のアメリカでの交換留学の経験です。私は高校生のときに1年間アメリカへ留学しましたが、その経験は価値観や生き方を大きく変える転機となりました。言語や文化、考え方の違いに触れたことで、自分自身の視野が広がり「もっと世界を知りたい」という思いが強く芽生えました。そのため、日本の大学に進学した後も、再び異なる環境で学び、自分をさらに成長させたいと考え、在学中の留学を志すようになりました。

二つ目の理由は、将来のキャリアと興味分野に関わることです。私は将来、食品業界でグローバルマーケティングに携わりたいと考えています。イタリアは食文化が豊かで、品質・ブランド価値・文化背景を生かした食品マーケティングが発展している国です。そうした環境で学ぶことで、将来につながる知識や視点を得られると確信しました。さらにカフォスカリ大学には食品ビジネスやマネジメント分野を学べる授業があり、高校時代のイタリア人の友人からも「良い大学だ」と勧められたことが最終的な決め手となりました。

授業

大学では留学生としての特権を活かし、専攻にとらわれずホスピタリティ、マーケティング、文学、経済など、幅広い分野の授業を履修しました。さらに、カフォスカリ大学には留学生向けの授業が用意されており、イタリアやヴェネツィアの文化、歴史について体系的に学ぶことができました。その授業では多くの留学生と交流する機会があり、言語だけでなくさまざまな価値観や文化にも触れることができ、とても刺激的な時間でした。日本と大学制度が異なる点としては、フィールドワークを含む授業が多いことが挙げられます。下の写真は実際のフィールドワーク中のもので、教授による現地での解説を通じ、ヴェネツィアという都市そのものが歴史の層で成り立っていることに気づき、街の見え方が大きく変わりました。

さらに印象的だったのは、授業への参加が義務ではなかったことです。出席によって評価が左右されないため、教室に来ていたのは「成績のため」ではなく「学びたいから学ぶ」学生ばかりでした。その姿勢に触れたことで、私自身の学習スタイルも変化しました。これまでの「良い成績を取るための勉強」から、「自分の興味や将来と結びつけて学ぶ」という姿勢へと意識が変わったのです。

留学先で学びたかった事に対する満足度

留学先で学びたかった食品分野については、大学の授業を通じて十分に学ぶことができ、非常に満足しています。授業では、食品が単なる「モノ」ではなく、環境・経済・社会など多面的な要素と深く結びついていることを学びました。特に、アニマルウェルフェアに関する食品ラベルや、イタリア独自の食文化・制度を学んだことから、食のサステイナビリティに対する意識の高さを強く実感しました。

またこの学びは授業に留まらず、現地の人々との交流を通してさらに理解が深まりました。イタリアの人々が持つ食への誇りや持続可能性に対する姿勢に触れ、日本でも同じようにこうした価値観を広めていきたいと思うようになりました。留学前は、「食品会社でグローバルマーケティングに携わりたい」というキャリア像を描いていました。しかし留学を通して、食品と社会のつながりの大きさを理解したことで、志向がより広がりました。現在は食を届けることに加えて、環境・社会・経済全体を視野に入れながら、よりサステイナブルな食の未来づくりに関わりたいと考えています。

私生活

授業以外の生活では、友人たちと日中からバーに行き、アペリティーボ(食前酒)を楽しみながらおしゃべりや勉強をすることが多くありました。ビーチでゆっくり過ごす時間もあり、日常の一部としてリラックスを楽しんでいました。またイタリアでは、友人同士のイベントが多く、誕生日パーティーやバーベキュー、新年の打ち上げ花火など、皆で過ごす時間がとても豊かでした。特に留学生の友人とは多くの旅行にも行きました。イタリアは地域によって食文化や言語、雰囲気まで大きく異なり、同じ国の中でもまるで別の国を訪れているような新鮮な発見がありました。

こうした生活だけを見ると毎日忙しく遊んでいたように聞こえるかもしれませんが、「何もしない時間」も大切にするようになりました。イタリアには “Il dolce far niente” という言葉があります。これは「何もしないことを楽しむ生き方」という意味です。留学前の私は常に焦り、休むことに罪悪感を持っていました。しかし友人たちに何度も「焦らなくていい、リラックスして」と言われる中で、立ち止まることの価値を知りました。その経験を通して、私は「今、この瞬間を味わうこと」を大切にするようになりました。

こうした生活だけを見ると毎日忙しく遊んでいたように聞こえるかもしれませんが、「何もしない時間」も大切にするようになりました。イタリアには “Il dolce far niente” という言葉があります。これは「何もしないことを楽しむ生き方」という意味です。留学前の私は常に焦り、休むことに罪悪感を持っていました。しかし友人たちに何度も「焦らなくていい、リラックスして」と言われる中で、立ち止まることの価値を知りました。その経験を通して、私は「今、この瞬間を味わうこと」を大切にするようになりました。

留学を目指す皆さんに伝えたいこと

留学は、本当におすすめしたい経験です。大変なことや不安に感じることもあるかもしれませんが、留学だからこそ得られる気づきや学び、成長は何にも代えられません。私はイタリアという非英語圏に留学しましたが、出発当初はイタリア語を全く話せませんでした。第二外国語はスペイン語だったので、言語面では正直とても苦労しました。それでも拙いイタリア語で懸命に伝えようとする姿勢を見て、現地の人が優しく教えてくれたり、助けてくれたりした場面が何度もありました。言語はただ伝達手段ではなく、その土地の文化・価値観・人の温かさに触れる鍵になるのだと実感しました。だからこそ、現地の言語に触れようとすることを大切にしてほしいです。

また、費用面や安全面などで不安を感じる人もいるかと思います。ですが、実際には利用できる奨学金制度や学校のサポートも多くあります。まずは早めに情報収集を始めてみてください。「調べてみること」から挑戦は始まります。

私は留学を通して、価値観や人生のペース、世界との向き合い方が大きく変わりました。そして今、「留学してよかった、あのとき挑戦して本当に良かった」と心から思います。だからこそ、これを読んでいる皆さんにもぜひ挑戦してほしいです。留学は、きっとあなたの世界を大きく広げてくれます。応援しています。